不倫相手と結婚（再婚）して幸せになりたい！ダブル不倫でも離婚して再婚できる？

今のパートナーと離婚して、不倫の関係にある相手と結婚（再婚）したい。

そんな強い想いを抱えながらも、「この選択は本当に正しいのだろうか」「不倫からの再婚で、本当に幸せになれるのだろうか」と、心に大きな不安を抱えているかもしれません。

世間からの厳しい目や慰謝料の問題、そして、一度は誰かを裏切る形となってしまうことに罪悪感や迷いを感じるのは当然のこと。

本記事では、不倫相手との結婚（再婚）で幸せになれる夫婦と、そうでない夫婦の特徴を詳しく解説します。

さらに、再婚に潜む具体的なリスクや、決断する前に深く考えるべきこと、そして幸せな関係を続けるために必要な覚悟についてもお伝えします。

不倫相手と結婚（再婚）して幸せになれるのか

不倫相手との結婚（再婚）は、決して簡単な道のりではありません。しかし、すべてのカップルが不幸になるわけではないのも事実です。

幸せになれるかどうかは、2人がどのような状況で結ばれ、離婚や再婚とどう向き合ったかに大きく左右されます。

障害の多い恋だからこそ燃え上がり、一緒になったあとに「こんなはずではなかった」と現実とのギャップに苦しむケースは少なくありません。一方で、多くの困難を2人で乗り越えたからこそ、他の夫婦にはない強い絆で結ばれることも。

重要なのは、一時的な感情に流されるのではなく、現実的な問題から目をそらさず、2人で未来を築いていくという強い意志と覚悟を持てるかどうかです。

不倫相手と結婚（再婚）して幸せになれる夫婦の特徴

不倫からの結婚（再婚）のという厳しい道のりを経て、幸せな家庭を築いている夫婦にはいくつかの共通した特徴があります。ここでは、どのようなケースであれば、再婚後に幸せな関係を継続しやすいのか、具体的な特徴を解説します。

不倫相手と付き合う前から夫婦関係が破綻している

不倫関係が始まる前から、すでに夫婦関係が冷え切り、実質的に破綻していたケースでは、再婚後に幸せになりやすい傾向があります。

不倫が離婚の直接的な原因ではなく、壊れてしまった夫婦関係の清算の過程で、新たなパートナーと出会ったという側面が強いから。

たとえば、長年にわたる別居、深刻なDVやモラハラ、修復不可能な性格の不一致など、婚姻関係が形骸化していた状況が挙げられます。このような場合、不倫相手の存在は、離婚への一歩を踏み出すきっかけになったに過ぎません。

そのため、元配偶者への罪悪感も比較的少なく、新しいパートナーとの生活に前向きな気持ちでスタートを切りやすいでしょう。

単なる恋愛関係ではない特別な感情で結びついている

困難な状況をともに乗り越える中で、単なる恋愛のドキドキ感だけではない、深く特別な感情で結びついている2人は、再婚後も幸せな関係を築きやすいです。

不倫という関係は、障害がある分、一時的に気持ちが燃え上がりやすいもの。しかし、熱が冷めたあとも、互いを人生のパートナーとして心から尊敬し、支え合えるかどうかが重要です。

慰謝料の請求や社会的信用の失墜といった厳しい現実を目の当たりにしても、この人と一緒にいたいと思えるか。お互いの弱さや欠点も含めて受け入れ、どんな困難も2人で乗り越えていくという強い覚悟が、幸せな結婚生活の土台となります。

離婚から再婚までに期間をあけた

前の結婚生活に終止符を打ち、すぐに再婚するのではなく、一定の冷却期間を設けた夫婦は、長期的に良好な関係を築きやすいです。

離婚の成立後、すぐに再婚すると不倫関係を継続するために離婚したと見なされやすく、周囲からの反発も強まります。また、自分自身の気持ちを整理し、前の結婚生活を客観的に振り返る時間も必要でしょう。

離婚の悲しみや混乱が癒えないまま次のステップに進むと、同じ過ちを繰り返す可能性があります。

数か月から1年程度の期間をあけることで、お互いの気持ちを確かめ、冷静に将来を考える時間ができ、より現実的で安定した判断を下せるようになりますよ。

離婚時の清算を真摯に対応した

元配偶者に対して、慰謝料や財産分与、子どもの養育費などの清算に真摯に対応したかどうかは、再婚後の生活に大きく影響します。

不倫は、法律上不貞行為にあたり、元配偶者の心を深く傷つける行為。責任から逃げずに、誠意をもって謝罪し、金銭的な清算をきちんと行うことは、過去に区切りをつけて新しい人生を始めるための最低限の義務といえるでしょう。

この問題に不誠実な対応をすると、後々までトラブルの火種として残り、新しい家庭にも暗い影を落とします。誠実な対応は、再婚相手からの信頼を得ることにもつながり、2人の関係をより強固なものにします。

元配偶者との結婚期間が短い

前の配偶者との婚姻期間が短い場合も、比較的、再婚後の生活がスムーズに進む傾向にあります。

結婚期間が短いと、夫婦間で築き上げた財産が少なく、財産分与で揉める可能性が低いです。また、子どもがいないケースも多く、親権や養育費といった複雑な問題が発生しにくいのも事実。

もちろん、期間の長短に関わらず、裏切られた側の心の傷が癒えるわけではありません。しかし、離婚に伴う法的な手続きや感情的なしがらみが少ない分、新しい関係に移行しやすい状況にあるといえるでしょう。

不倫相手と結婚（再婚）して幸せになれない夫婦の特徴

一方で、大きな期待を胸に再婚したにもかかわらず、関係がうまくいかずに再び破綻してしまう夫婦も少なくありません。ここでは、不倫からの再婚で幸せになれない夫婦に見られる、代表的な特徴を解説します。

どちらかが浮気体質

不倫の末に結ばれた夫婦のどちらか、あるいは双方が浮気体質である場合、再婚後に幸せな関係を築くのは極めて困難。

一度ならず二度、三度と浮気を繰り返す人は、特定のパートナーと誠実な関係を築くことに根本的な問題を抱えている可能性があります。

「自分も不倫で結ばれたのだから、相手もまた同じことをするのではないか」という不信感は、常に2人の間に漂います。

些細なことで相手の行動を疑い、LINEやメールをチェックするなど、常に不安がつきまとう生活は、双方にとって大きなストレスとなるでしょう。信頼関係がなければ、夫婦としての生活は成り立ちません。

元配偶者との結婚生活に問題がなかったのに離婚している

元の結婚生活に大きな問題がなかったにもかかわらず、一時的な感情の高まりだけで不倫に走り、離婚、再婚に至ったケースは、後悔する可能性が高いです。

いわゆる魔が差したという状況で、刺激的な恋愛にのめり込んでしまった場合、いざ再婚して落ち着いた生活が始まると、かつての配偶者や安定していた家庭を失ったことへの罪悪感や後悔に苛まれることがありますよ。

また、不倫相手のことも、冷静に見ると理想とは違う部分が見えてきて、「なぜあんな決断をしてしまったのだろう」と感じることも少なくありません。失ったものの大きさに気づいたときには、もう後戻りはできないのです。

不倫相手との結婚（再婚）のに潜むリスク

不倫相手との結婚（再婚）のを決意する前に、必ず知っておかなければならないリスクがあります。感情だけで突っ走るのではなく、これから起こりうる困難を直視し、受け入れる覚悟があるのかを自問する必要があります。

離婚時に慰謝料を請求される可能性がある

不倫は民法上の不法行為（不貞行為）にあたるため、元配偶者から慰謝料を請求される可能性がとても高いです。

慰謝料は、不倫をした当事者だけでなく、不倫相手も共同で支払う義務を負います。慰謝料の金額は、婚姻期間の長さや不倫の悪質性、子どもの有無などさまざまな事情を考慮して判断されますが、一般的には50万円から300万円程度が相場とされていますよ。

離婚協議や調停、裁判へと発展するケースもあり、精神的にも時間的にも大きな負担となるでしょう。また、慰謝料とは別に、夫婦で築いた財産を分ける財産分与も行わなければなりません。

社会的な信用を失う可能性がある

不倫の事実が公になると、社会的な信用を大きく損なうリスクがあります。

とくに職場に知られた場合、立場が悪くなったり、異動や降格の対象になったりするケースも考えられます。共通の友人や知人を失うことも少なくありません。また、親や兄弟、親戚といった身内から猛反対を受け、関係が断絶してしまうこともありますよ。

これまで築き上げてきた人間関係が一瞬にして崩れ去る可能性も覚悟しておく必要があるでしょう。周囲からの厳しい視線や非難の中で生活していくことは、想像以上に精神的な苦痛を伴います。

結婚後、経済的に苦しくなる可能性がある

結婚（再婚）後の生活が、経済的に厳しくなる可能性も十分に考えられます。

慰謝料や財産分与の支払いは、新たな生活のスタートにとって大きな負担。さらに元配偶者との間に子どもがいる場合は、養育費の支払い義務も追加されます。

支払う金額が大きくなれば再婚後の世帯収入が減少し、生活水準を下げざるを得ない状況になるかもしれません。

また、不倫が原因で仕事を失ったり、収入が減ったりするリスクもあります。お金の問題は、夫婦関係に亀裂を生じさせる大きな原因のひとつ。経済的な見通しを甘く考えていると、生活の困窮から2人の関係まで悪化する可能性があります。

不倫相手と結婚（再婚）のする前に考えたい3つのこと

多くのリスクを乗り越えてでも、本当にこの人と結婚（再婚）していいのか。最終的な決断を下す前に、一度立ち止まって自分の心に問いかけてほしい3つのことがあります。

感情に流されず、冷静に考えてみましょう。

慰謝料を払ったり、経済的に苦しくなっても一緒にいたいのか

慰謝料の支払いで貯金がなくなったり、毎月の養育費で生活が苦しくなったり、そうした経済的な困難が現実になったとしても、相手と一緒に人生を歩んでいきたいと心から思えるでしょうか。

恋愛感情が高まっているときは、「愛があればお金なんて」と考えがち。しかし、日々の生活は現実の連続。お金の余裕は、心の余裕にもつながります。

贅沢ができなくても、2人で質素な生活を送りながら支え合っていく覚悟が本当にあるのか。理想だけでなく、最悪の経済状況を想定した上で、それでもともにいたいと思えるかどうかが重要です。

周囲からの信用を失う覚悟はあるのか

親や友人、職場の人たちから非難され、これまでの人間関係を失うことになるかもしれません。それでも、すべてを受け入れて、相手と生きていく覚悟はありますか。

周りのすべての人から祝福される結婚ではない、という事実は重くのしかかります。とくに、自分の親や子どもの悲しむ顔を見るのは、計り知れない苦痛を伴うでしょう。

社会的な孤立感や疎外感に耐え、それでも「この人さえいればいい」と言い切れるほどの強い意志が必要です。2人だけで生きていくという決意がなければ、いずれ周囲の圧力に押しつぶされてしまうかもしれません。

本当に自分を大切にしてくれる相手なのかを見極める

今の不倫相手は、困難な状況に陥ったとき、本当に自分を守り、大切にしてくれる人でしょうか。本質を冷静に見極める必要があります。

不倫という秘密の関係の中では、相手の魅力的な部分だけが見えやすいものです。しかし、いざ離婚や慰謝料といった現実的な問題に直面したとき、相手がどのような行動をとるか。責任を押し付けたり、逃げ腰になったりするような人ではないか。

配偶者や家族を裏切ることができる人は、同じように自分を裏切る可能性もゼロではありません。困難な状況での対応にこそ、その人の本質が現れます。

不倫相手と結婚（再婚）して、幸せな関係を続けるために必要なこと

多くの困難を乗り越えて不倫相手と結婚（再婚）し、その先の人生で幸せな関係を続けていくためには、絶え間ない努力と強い意志が必要です。ただ一緒になるだけでは、本当の幸せは手に入りません。

最も大切なのは、過去の過ちから目をそらさず、傷つけた人々への謝罪の気持ちを忘れないことです。そして、反省を土台として、新しいパートナーとの信頼関係を一から築き上げていく必要があります。

「自分たちは一度過ちを犯した」という共通の認識を持ち、だからこそ互いをより一層大切にし、誠実に生きようと努力することが、幸せな夫婦関係の基盤となります。

また、経済的な計画をしっかりと立て、周囲の信頼を少しずつでも回復していくための誠実な行動を続けることも不可欠。

困難な道を選んだからこそ、2人で手を取り合い、どんな問題も話し合い、乗り越えていくという覚悟を持つ。その積み重ねが、誰にも真似できない強い絆となり、本当の意味での幸せな家庭を築き上げる力となるでしょう。